スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - |
| - | pookmark |

マークスの山(上・下)/高村薫
 ≪内容≫
「照柿」へ続く直木賞受賞作品

南アルプスで16年前におこった殺人事件と心中事件。おこった犯罪が16年後に発芽する。その事件を追う警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事。精神的に闇をもつ殺人犯マークス。なぜ連続殺人をおこすのか。被害者の繋がりが山にあることがうっすらとみえてきた。
山と警察内部のことが詳しく書かれているミステリーサスペンス小説の前半戦。

精神異常者マークスを追う。捜査の後半戦。
合田が殺人犯を見つけ出した。精神異常者の水野。
そしてつながる昔あった事件。
マークスが追う人々にもそれぞれの思惑や過去がる。それ故に起こってしまった事故。それに固執した故に起こった犯罪。
ミステリーという一言ではくくれない
≪私的感想文≫
読むのに約2ヶ月かかった・・・ありえないね。自分のなかでの読書ブームが少し下がっていたのと、この本の始めの部分の引き込みが少なかったのが相まってなかなか進まなかった。50頁を読むのに約2ヶ月かかったと言って過言じゃないな。この50頁が進まないんだよぉ。ほんと興味がそそられなかった。なんでだろ?たぶん山に興味ないから。と出てくる登場人物に興味を持てなかったから。この本の主人公の合田刑事が出てくるのは83頁目!!やっと出てきてもなかなか彼主体では話されない。佐野刑事とかゆーおっさん主体!!興味持てないわー。この83頁でやっとこさ興味の持てる登場人物キターって思ってからはけっこう引き込まれた。それから最後まで2・3日で読めた。ちょっと専門用語が多くて頭と目で読み飛ばしてるとこもあるけど、面白かった。全体的な感想は面白い!!やっぱ直木賞なだけあるのか。続きが気になる。

続いて下巻の感想
緊迫した瞬間をここまで文字にできることは素晴らしいと思える1冊
読んだ後に少し放心状態になった。
フィクションであるが故にもどかしいのか虚しく思うのか。実態のない雲をつかむような状態での捜査状況におかれた合田の気持ちがぐいっと読み終えると味わった気がした。
水野は可哀相な犯人だと思う。自分では可哀相とか幸せだとかも思ってないのかもしれない。そこがまた悲しくさせる。殺人を起こしたりするから駄目な人だとわかるんだけど何故か可哀相で優しくしてあげたくなる。水野を家に住まわせていた真知子の気持ちと一緒なのかもしれない。心にどんよりとした山なのか山にかかる灰色の雲なのか。そんなものをあたしに残した。
| 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
| - | pookmark |




qrcode

無料ブログ作成サービス JUGEM

Now reading
New Entries
Category
Profile
Recent Comments
Recent Trackbacks
Archives
AMAZON
BlogMURA
ランキングに参加してます。
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
お気に召しましたらポチっと宜しくお願いします。
Link